2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530394
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
山田 昌孝 Kyoto Sangyo University, 経営学部, 教授 (20174740)
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Keywords | イノベーション・新製品の普及 / イノベーティブネス / イノベーションの採用時期予測 / パーソナリティ・テスト |
Research Abstract |
19年度は、研究開始直後にアイデアが沸き、任天堂のゲーム機であるDS、 DS LITE、 Wiiの採用時期に関するアンケート・データを採ることに決めた。本研究は、新製品の採用と普及の研究が目的であり、特に実証研究が重要な部分を占めるので適時のデータ収集が必要で、当初の計画を前倒しして本年度に実施することとした。 この新ゲーム機採用に関する研究の目的は、1.採用者のイノベーティブネスの概念的構造を明らかにすること(仮説1:必需品的新製品の採用は、一般的イノベーティブネスが高ければ高いほど早く採用される。仮説2:ホビー品的新製品は、カテゴリー限定のイノベーティブネスが高いほど採用が早くなるが、一般的イノベーティブネスの強弱は採用速度には関与しない。)2.採用者のイノベーティブネスのレベルと所有機種数の関係(仮説3:カテゴリー限定のイノベーティブネスが高いほど、ゲーム機の所有機種数が多くなる)。3.採用時期予測モデルの開発である。 データは、ゲーム市場の最も重要な市揚の一つである大学生(筆者の勤務校)に対して19年6月22日から7月28目までウエッブ上で収集された。1,113の有効回答を得た。 概念的イノベーティブネスについて、一般的イノベーティブネスは16問で構成された木内の自己観テストを使用し、カテゴリー限定のイノベーティブネスについてはGoldsmith & Hofackerの6問のテストを用いて測定した。その結果、仮説1〜3は立証された。採用時期予測モデルは、DS、 DS LITE、 Wiiの3機種とも所有している採用者グループのみに確認された。そしてこの結果は、11月7日、シアトルで開催されたINFORMSの国際会議において発表された。
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Research Products
(1 results)