2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Securitization of Human Rights : A Comparative Study of North Korean Refugee Policies of China, Korea, and the U.S.
Project/Area Number |
19530457
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
KIM Mikyoung Hiroshima City University, 広島平和研究所, 准教授 (50423968)
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Project Period (FY) |
2007 – 2010
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Keywords | 人権 / 安保問題化 / 脱北者 |
Research Abstract |
国際社会の金正日政権に対する圧力が高まっている。この状況の中、今後のシナリオの一つとして台頭しているのが北朝鮮政権の崩壊である。このシナリオが呼び起こす大きい憂慮の一つはおびただしい数の北朝鮮難民の中国と韓国への移動である。そのなか、2004年北朝鮮人権法発効以後、少数人であるが、北朝鮮人に難民の地位を付与し始めたアメリカを含んだ3国の人権政策が重要なテーマとして浮び上がっている。1995年に約3百万人の餓死者が生まれたと推定されているが、その原因となった北朝鮮の食糧不足事情は改善されないまま続いている。一方、韓国の経済力に対する情報が中国国境域にある北朝鮮の北部中心に広がり、脱北して韓国に定着する北朝鮮人の数が毎年幾何級数的に増加している(韓国統一省の2009年統計:96年86人、01年583人、05年1,383人,08年2,809人)。しかしもっと多くの北脱者たちが中国の各地で身を隠していると推定されており(中国政府統計:10,000人、韓国政府統計:30,000人、国際NGO統計:300,000人)、さらに現在経済制裁措置等で窮地に追い込まれている北朝鮮の経済状況がより悪化する場合、北脱出者の数はもっと増えると予想される。特に脱北者全体の60パーセントを占めている北朝鮮女性たちに対する中国での人身売買、不法強制結婚などの人権侵害はとても深刻な状況と見られる。この研究は米国、中国、韓国の三国の北朝鮮脱北者に対する人権政策を比較、分析すると同時に、性的に特殊な問題として現われている難民女性たちの人権問題も同時に研究しようとするものである。
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Research Products
(17 results)