2007 Fiscal Year Annual Research Report
『ザ・タイムズ』における「試験」言説の比較歴史社会学
Project/Area Number |
19530468
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
尾中 文哉 Japan Women's University, 人間社会学部, 教授 (90233569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 清丈 甲子園大学, 人文学部, 准教授 (80299057)
白鳥 義彦 神戸大学, 文学部, 准教授 (20319213)
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Keywords | 新聞 / 比較 / 歴史 / 試験 / 言説 / タイムズ / 内容分析 / 受験 |
Research Abstract |
本年度は,主としてthe Times Online Archiveからのダウンロードと分析に力を注いだ。8月30日に神戸大学文学部で第一回目の研究会をひらき,報告を行なった。ここで大川研究分担者から「努力主義の日英比較」として,「頑張る」の図式および「逆欠如」という観点,ならびに『ザ・タイムズ』の予備的な記事検索の報告があった。尾中研究代表者からは「『ザ・タイムズ』における「試験」言説の比較歴史社会学への序」と題して,分析対象および参考文献についての概説,そして「新聞記事の時系列的内容分析の方法について」と台紙,内容分析ソフトを用いた英字新聞分析の方法論およびその試行的結果についての報告があった。 また,3月18日には神戸大学文学部で第二回目の研究会を開き,大川研究分担者からは「『朝日新聞』における「試験」「受験」言説分析・序論」と題して,『朝日新聞』記事と『ザ・タイムズ』記事の比較につながる予備的研究の報告があった。その準備として大川は,2/26-27に『朝日新聞』記事検索のための東京出張を行った。白烏研究分担者からは,フランスの状況との比較につながる予備的研究の報告があった。尾中研究代表者からは,「『ザ・タイムズ』における前期中等教育試験言説の変容-「School Certificate examination」から「GCE 0 level」へ」と題する研究の報告があった。 このほか,これらの研究とかかわり, 各自で学会報告などを行った。 総じていえば,本年度は,「The Time Online Archive」に基づくデータベースの作成と方法論の検討,およびそれに基づく予備的な研究を蓄積する期間となった。
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Research Products
(2 results)