2009 Fiscal Year Annual Research Report
『ザ・タイムズ』における「試験」言説の比較歴史社会学
Project/Area Number |
19530468
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
尾中 文哉 Japan Women's University, 人間社会学部, 教授 (90233569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白鳥 義彦 神戸大学, 文学部, 准教授 (20319213)
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Keywords | 新聞 / 比較 / 歴史 / 試験 / 記事 / タイムズ / 内容分析 / 受験 |
Research Abstract |
本年度の目標は、2007年度2008年度に収集した新聞記事資料および2008年度に実施したインタヴュー調査にもとづく報告を、研究発表へと結び付けていくことであった。 その方策の第一として、学会報告を計画したが、実際に、第61回日本教育社会学会大会(早稲田大学)において、3人それぞれが単独報告が行うことができた(尾中文哉『試験関連記事の文化的ネットワーク分析-新聞記事を比較する(1)-』大川清丈『新聞投書欄から見た「受験」と努力主義-新聞記事を比較する(2)-』白鳥義彦『イングランドにおけるリーグテーブル-新聞記事を比較する(3)-』)。報告に際しては、報告の結論や資料分析の方法、研究全体の趣旨について、フロアおよび司会から活発な質疑があり、有意義な討論をすることができた。その結果今 後の研究の展開について有益な示唆を得ることができた。 その方策の第二としては、冊子体報告書の作成を計画したが、これも、2007年度2008年度に実施した研究会における報告、および上記の学会報告をベースとしながら、そこでの討論をふまえて改稿を行い、研究全体の趣旨および当初の方法に加えられた改良点などをふまえた「序」を付して、2010年3月末に完成することができた(尾中文哉・大川清丈・白鳥義彦『試験関連記事に関する比較歴史社会学的考察(中間報告)』)。これについても、関係する研究者に送付して本研究の成果の普及を行っている。 こうした研究活動の結果、「研究の目的」に記した、イギリスおよび日本における「試験」に関わる言説の歴史的な変化の特徴を、「言説」という視点およびそれとは異なる視点も含めた総合的な考察において取り上げることができ、今後さらにどのような方向性において研究していく必要があるかを明らかにすることができた。
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Research Products
(6 results)