2009 Fiscal Year Annual Research Report
医療ソーシャルワーカーの学部教育プログラムに関する研究
Project/Area Number |
19530521
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
村上 信 Shukutoku University, 総合福祉学部, 教授 (90333260)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤澤 由和 静岡県立大学, 経営情報学部, 准教授 (70387330)
濱野 強 島根大学, プロジェクト研究推進機構, 講師 (80410257)
小野寺 良二 鶴岡工業高等専門学校, 機械工学科, 助教 (40460331)
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Keywords | 医療・福祉 / 社会福祉教育 |
Research Abstract |
本研究の全体構想としては、患者を中心とした医療サービスを実現するために患者のニーズに適合的な医療ソーシャルワーカーの業務行為や、サポート形態を検討し、大学学部教育における教育内容の検討を行うことである。そこで、本研究においては、上記の全体構想を踏まえて、主として医療機関に就職をした新任(就職後1~3年とする)の医療ソーシャルワーカーを対象として、実際の現場においていかなる問題点に直面しているのかという議題に対して検証を試みた。 そこで本年度は、社会福祉士養成校の学部課程を卒業し、医療ソーシャルワーカーとして医療機関などに就職をした医療ソーシャルワーカーを対象に行なったグループインタビューに基づき検討を行なった。その結果、今回の調査においては、職場の組織的な問題として、組織内におけるソーシャルワーカーの位置づけが明確にされていないことや職員全体に理解が及んでいないことが組織内でソーシャルワーカーを働きにくくさせている要因のひとつとして存在していることが考えられた。そのときにソーシャルワーカーとしてのコアの部分、すなわち信念や価値観を大学の学部においてしっかりと教育し、培うことが重要になること考えられた。そして、ソーシャルワーカーとしての「土台」をしっかりと培ったワーカーは、勤め初めこそ苦労や不安に直面をしたとしても、自身の専門性を基盤としてそうした一連の困難を乗り越えることができるのだということが推察された。
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