2008 Fiscal Year Annual Research Report
ひとり親家族における子どもの発達を保障する「自立支援」に関する実証的研究
Project/Area Number |
19530540
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
神原 文子 Kobe Gakuin University, 人文学部, 教授 (50186178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 都子 静岡県立大学, 短期大学部, 准教授 (30233464)
本村 めぐみ 和歌山大学, 教育学部, 講師 (80347658)
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Keywords | ひとり親家族 / 子どもの発達 / インタビュー調査 / 自立支援 / 社会福祉施策 |
Research Abstract |
本研究の2年目にあたる2008年度は、ひとり親家族の多様性をふまえつつ、そこで育つ子どもたちの「自立」に焦点をあてて、ひとり親家族の生活状況と子どもたちの発達段階の違いによる生活困難の違いを明らかにするために、2種類の実証研究を行った。実証研究の内容は、下記のとおりである。 (1)ひとり親家庭で育っている子どもへのインタビュー調査を、和歌山周辺と大阪周辺で行った。 当初は、ひとり親家庭の親と子どもとセットでインタビューすることを予定していたが、ひとり親家庭で育っている子どもたちへのアクセスが容易ではなく、和歌山では本村の勤務する大学の学生20名にインタビューをおこなった。また、神原は、母子家庭を支援する市民団体の協力を得て、小中学生を中心に14名のインタビューを行った。年度内にインタビューのテープ起こしを終えることができず、次年度に引き続きテープ起こしを行う。 (2)ひとり親家庭で育っている高校生を対象に、生活と意識についてアンケート調査を実施した。 ただ、ひとり親家庭で育っている高校生のみを対象に調査をするだけでは特徴を捉えきれないため、対照群として、ふたり親家庭で育っている高校生についてもアンケート調査の協力を求めることにした。兵庫県内の高校に勤務する複数の教師に協力を得て、約300名の高校生のデータを得ることができた。また、ひとり親家庭で育っている高校生については、大阪府と大阪市の母子福祉団体の協力を得て、約400名の高校生のデータを得ることができた。調査の実施が1月になったため、年度内にデータ入力を行うことができず、次年度に速やかにデータ入力を行い、集計分析する予定である。
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Research Products
(4 results)