2007 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアからのケアワーカー導入に際する異文化意識緩和にむけた福祉実習教育の方法
Project/Area Number |
19530545
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Research Institution | Kyushu University of Nursing and Social Welfare |
Principal Investigator |
益満 孝一 Kyushu University of Nursing and Social Welfare, 看護福祉学部, 教授 (40296372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西原 尚之 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (50316163)
近藤 和子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (70342376)
李 玄玉 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (80373158)
茶屋道 拓哉 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 専任講師 (10412785)
田中 顕悟 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 専任講師 (30340368)
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Keywords | 社会福祉 / 国際社会福祉 / 異文化間意識緩和 / 福祉実習教育 / 異文化福祉実習 |
Research Abstract |
本年度は,予備調査として、異文化問意識の緩和に関する援助関係の課題とその異文化間意識緩和を促進する福祉実習教育のありかたを明確化し深淵化させることを目的として実施した。研究協力者は兵庫県の特別養護老人ホームなど約10施設の実習協力施設に実習で来ている韓国の大学生および大学院生である。倫理面については十分配慮し,文書による承諾を得られた聞き取りデータをもとに分析を行った。第1回調査は韓国の大学にて研究協力者に構成的グループエンカウンター方式活用によるグループインタビュー法(集団による半構造化面接法)によって約40人の自記式調査のデータが得られた。この調査結果を日本語に翻訳して検討を加え,第2回調査では,調査協力者に各1時間程度の聞き取り調査を実施した。また,2つの調査結果は,KJ法によってカテゴライズ分析で概念を抽出する。この概念と先行研究などを勘案し研究代表者が中心となり,研究分担者との研究協議を必要に応じて項目の作成を行う。調査票の翻訳および韓国での実施については韓国の研究協力者の協力を得た。また,過去10年問の実習に関する情報などの資料についても収集と使用の承諾が得られており,資料の翻訳などの検討を行っている。また,兵庫県の実習協力施設においても,実習担当者などにも異文化実習の受け入れ上の問題や課題などの聞き取り調査を2施設で実施し,過去の実習についても情報収集と使用の承諾を得た。また,研究協力の大学以外にも,日韓の大学の韓国人教員による日本での見学実習もあることが分かり,研究協力ができるようになった意義は大きいといえる。 以上の結果を踏まえて,本調査の異文化聞意識の緩和に関する調査にむけて準備中である。
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