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2009 Fiscal Year Annual Research Report

高機能広汎性発達障害における社会性の問題の背景要因を評価する検査バッテリーの開発

Research Project

Project/Area Number 19530616
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

高橋 知音  Shinshu University, 教育学部, 教授 (20291388)

Keywords感情認知 / アセスメント / 自閉症スペクトラム障害 / 大学生 / 間接発話
Research Abstract

本研究では感情認知能力と社会的適切さの判断を多面的に評価する「社会的情報処理能力検査バッテリーを開発し、信頼性、妥当性を検証し、標準化を行った上で、臨床的妥当性の検証を行うことを目的としている。
平成21年度は「社会的情報処理能力検査バッテリー」の信頼性および妥当性の検証を進めた。具体的には、臨床群におけるデータを収集することによって、臨床的妥当性を検証した。さらに、自由記述の評価が安定していないとの問題点が生じてきたことから、自由記述の評定者間信頼性を高めるためのマニュアル作成に取り組んだ。
「社会的行動の評価課題」の妥当性検証
(1)「社会的行動の評価課題(社会的適切さ判断の名称変更)」のさらなる妥当性を検証するために自閉症スペクトラム指数(若林ら,2004)との相関を検討した。その結果、自由記述における逸脱得点とAQとの間に相関が認められ、妥当性の根拠が得られた。
(2)PDDおよびその疑いのある大学生に課題を実施し、その得点が非臨床群の得点と比較し、異なるかどうかを検討した。診断のある学生において、自由記述の逸脱得点において健常群の平均よりも2SD以上高い値が示された。
以上の結果から、本課題においてはとりわけ、自由記述の逸脱得点が自閉症スペクトラムの指標として有効である可能性が示唆された。
自由記述の評価マニュアルの作成
評定者間信頼性を高めるためにマニュアルの改訂を行い、信頼性の改善が見られるかどうかを検討するための準備を進めた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009

All Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 社会的行動の評価テストの開発-「心的状態の推測」と「暗黙の了解」の関係-2009

    • Author(s)
      藤岡徹・森光晃子・高橋知音
    • Organizer
      日本LD学会第18回大会
    • Place of Presentation
      東京学芸大学
    • Year and Date
      2009-10-11
  • [Book] 情動的な人間関係の問題への対応2009

    • Author(s)
      須田治, 浜田寿美男, 高橋知音, 外11名
    • Total Pages
      313
    • Publisher
      金子書房

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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