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2008 Fiscal Year Annual Research Report

アクション・コントロールにおける言語性作動記憶の役割

Research Project

Project/Area Number 19530655
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

齊藤 智  Kyoto University, 教育学研究科, 准教授 (70253242)

Keywords記憶 / 作動記憶 / 音韻ループ / 行為 / 高次制御機能
Research Abstract

本研究では、まず、アクション・スリップ誘導法を確立し、アクション・スリップの基礎データを収集した。具体的には、左右、上下、前後といった方向や,「2回たたく」というような回数といった情報をアクションの構成要素として計画的に組み込み、それらがアクション同士で入れ替わってもアクションが成立する対を作成した。この材料を用いて2つのアクションを模倣するという実験を実施したところ、アクション順序の入れ替わり,ならびに要素間の入れ替わり(スプーナリズム)などを含むアクションのエラーが得られることが確認された。また、言語性作動記憶の働きを阻害する構音抑制という二次課題のもとでは、このエラーが劇的に増加することも示した。本年度は、特に、系列順序コントロールがこうしたアクション課題の遂行に担う役割を検討するために、2つのアクションの遂行順序が予想可能か不可能かという2つの状況でのアクション・スリップの生起率を比較した。また、これら2つの状況で、構音抑制を用いて言語性作動記憶の働きを妨害したときの効果がどのように影響を受けるのかを検討した。その結果、アクション順序が予測不可能で、アクションの順序競合が存在する事態において、そうでない場合にくらべて多くのアクション・スプーナリズムが観察され、また、構音抑制による妨害効果も大きいということが発見された。このことから、音韻性作動記憶は、複数の競合するアクションセットが存在し、かつ、その順序が問題となる時により大きな役割を果たしているということが示唆される。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] The role of the phonological loop in serial order control2008

    • Author(s)
      Satoru Saito, Erina Saeki
    • Organizer
      Working Memory Discussion Meeting
    • Place of Presentation
      Percevall Hall, UK
    • Year and Date
      2008-07-22

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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