2007 Fiscal Year Annual Research Report
植民地教育令の制定過程に関する研究-台湾と朝鮮を比較して-
Project/Area Number |
19530713
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Research Institution | Saitama Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 由美 Saitama Institute of Technology, 人間社会学部, 准教授 (10399123)
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Keywords | 台湾教育令 / 朝鮮教育令 / 植民地教育 / アジア歴史資料センター / 国史館台湾文献館 / 後藤新平 |
Research Abstract |
本研究課題は、台湾教育令と朝鮮教育令の制定過程と内容の変遷について比較的に分析を行い、植民地教育の思想的根幹がどのように築かれたのかを明らかにすることを目的としている。19年度は研究初年度にあたっており、史料調査、収集とその整理に多くの時間を費やした。史料調査は概ね、研究実施計画どおり行われた。具体内容は以下のとおりである。 【国内】アジア歴史資料センター:台湾教育令「台湾教育令ヲ定ム」ほか112件 朝鮮教育令「朝鮮教育令ヲ定ム」ほか196件国立国会図書館憲政資料室:後藤新平文書 【韓国】国家記録院政府記録保存所:「昭和二年度教育補助書類三ノ三学務課」ほか2件大韓民国国立中央図書館:『朝鮮教育令及学校規定綴』 【台湾】国史館台湾文献館:「台湾教育令施行期日ヲ定ムル府令並同令施行に関スル告諭発布ノ件」ほか、台湾教育令関係文書5件国立中央図書館台湾分館:『台湾教育令関係法規輯覧』 史料調査、収集段階としては、台湾国史館文献館にて台湾教育令に関する公文書を閲覧することができ、アジア歴史資料センターの史料と突合せを行うことで、新たな知見が得られることと期待している。 尚、2007年12月16日に九州大学韓国研究センターで行われた国際研究集会(第2部ワークショップ「植民地朝鮮の教育」)にて、本研究課題の研究構想を報告した。
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Research Products
(1 results)