2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530807
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
辻 延浩 Shiga University, 教育学部, 准教授 (00378431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 尚武 滋賀大学, 教育学部, 教授 (00074055)
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Keywords | 教材開発 / からだ教育 / 睡眠 / 学習プログラム / Web教材 |
Research Abstract |
今日的な教育課題の解決に向けて,睡眠に関する指導についての質問紙調査を実施することにした。今回の調査は,小・中学校における睡眠に関する指導の実施状況,睡眠に関わる研修会等への参加状況,睡眠に関する指導を充実させるための課題等を把握し,児童の健やかな体を育む睡眠教育に向けた基礎的資料を得ることを目的とした。調査の結果,からだ教育における睡眠の重要性については,調査対象者のほぼ全教員が認識していることが明らかになった。実際の教育現場での指導になると,小学校の学級担任教諭,中学校の保健体育科担当教諭,小・中学校の養護教諭ではその役割は異なるが,いずれの教員とも教育活動の多岐にわたって指導している状況にある。しかし,その指導にあたっては,現行の教科書や指導書には科学的知見がほとんどみられないことから,小学校学級担任あるいは中学校保健体育科担当教員の多くは経験則による指導が主体になっている可能性が推察される。このような状況をふまえると,教材研究に活用できる教員用の睡眠副読本(ハンドブック)が必要となる。また,教科における発達段階に応じた学習プログラム,あるいは特別活動での学習プログラムの開発が必要となり,関連してその教材・教具に開発の手だてを講じることが必要となってくる。 次に,小学校における睡眠学習プログラムの開発に向けて,3年生から6年生の体育科(保健領域)の教科書および指導書をもとに,睡眠に関する指導の目標および内容を整理した。そして,3年生から6年生の各学年に対して,1時間の睡眠学習プログラムを作成し,その実践化を試みた。ここでの睡眠学習プログラムおよび学習教材は,「『早寝・早起き・朝ごはん』全国フォーラムinしが」において,「子どもたちが睡眠の大切さに気づく授業実践」のテーマで発表した。
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Research Products
(2 results)