2007 Fiscal Year Annual Research Report
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19540308
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| Research Institution | Waseda University |
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Principal Investigator |
前田 恵一 Waseda University, 理工学術院, 教授 (70199610)
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| Keywords | ダークエネルギー / 重力理論 / 宇宙論 / 非一様宇宙 / 加速膨張 / スカラー場 / インフレーション |
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| Research Abstract |
ビッグバン宇宙論は現代科学の金字塔と言えるほど非常に成功した理論であるが、その成功は宇宙論や基礎科学に新たに大きな課題「ダークエネルギー問題」をもたらした。本研究では、3つのアプローチ[(1)物質としてのダークエネルギーの可能性、(2)重力理論の違いが見かけ上のダークエネルギーを示唆する可能性、(3)その他のより自然なモデルの可能性]からこのダークエネルギー問題の解明に系統的に取り組んでいる。
第一のアプローチは主にスカラー場のダイナミクスが対象になるが、これまでのインフレーション研究等の方法を駆使してダークエネルギーであるための条件、可能性、自然さなど総合的な観点から解析を行った。また、宇宙論だけではなく、強重力現象、特にブラックホールとダークエネルギーの共存系についても調べている。具体的には、ダークエネルギーの満ちた宇宙の中のブラックホールがどのような影響を受けるのか、観測的に特異な現象または特徴的な現象が伴うのかを調べている。
ダークエネルギーを重力理論の問題としてとらえる第二のアプローチにおいては、申請者はこれまでブランス・ディッケ理論を代表とするスカラーテンソル理論や超ひも理論やM理論などの素粒子統一理論などの一般相対性理論を拡張したいろいろな重力理論の研究を行ってきた。またこれらの研究を通して、多くの理論の統一的解析を可能にする共形変換(及びさらに一般化したルジャンドル変換)を用いた解析法を提案してきた。この手法はインフレーションなど重要な初期宇宙の理論解析に応用されている。本研究ではこれらの手法を提案されている数多くの理論に適用し、ダークエネルギーの説明としての理論の整合性や可能性・自然さの研究など、総合的な解析を行っている。
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Research Products
(16 results)
