2008 Fiscal Year Annual Research Report
ダスト・トレイル理論による流星群と母彗星ー小惑星活動史の研究
Project/Area Number |
19540449
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
渡部 潤一 National Astronomical Observatory of Japan, 天文情報センター, 准教授 (50201190)
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Keywords | 流星 / 流星群 / 彗星 / 小惑星 / 光赤外線天文学 |
Research Abstract |
流星群の活動から、母天体である彗星あるいは小惑星の活動史を解明することを目的とし、初年度に引き続き、枯渇彗星の可能性のある近地球小惑星の中から、地球に接近するものや、既知の流星群と軌道が一致するような天体をピックアップしった。この中の複数個の候補について、詳細な計算を行った。また、過去に彗星活動があったと仮定した上でダスト・トレイル理論(彗星から流星体が近日点通過毎に放出され、それらがそれぞれの塵の流れ、すなわちダスト・トレイルを形成するという理論)を適用し、地球への流星群の活動の強弱を理論計算し、その結果を実際の観測や過去の流星群の出現に関する観測記録と照合することで、当該天体の過去の彗星活動を探る手段を探った。例として、ポン・ウインネッケ彗星とその関連するポン・ウインネッケ流星群や、2003WY25(ブランペイン彗星)と関連流星群について研究した。 初年度の本研究によって開発した、流星の光学観測に用いるための、増倍管を利用したシステムに代わる、高感度・高時間分解能の光学ビデオカメラ・システムを活用して、上記の計算結果から予測される、ほうおう座流星群の出現について、2008年11月にハワイ島マウナケア山の山麓で観測を行った。観測は成功し、ほうおう座流星群に関する出現についてのデータを得ることができた。最終年度には、彗星の活動度と流星雨の規模との間に相関について、およびほうおう座流星群の活動についてデータ解析を含めて研究を行う予定である。
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Research Products
(1 results)