2010 Fiscal Year Annual Research Report
静止画像の可逆・準可逆符号化と情報埋め込みに関する研究
Project/Area Number |
19560405
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Research Institution | Kagoshima National College of Technology |
Principal Investigator |
加治佐 清光 鹿児島工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (10342594)
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Keywords | 可逆符号化 / 色変換 / 縮退 / JPEG-LS |
Research Abstract |
本研究は,階調画像と2値画像の可逆・準可逆画像符号化と情報埋め込みを研究対象とし,符号化効率(圧縮率と処理時間)の向上をさらに目指し,圧縮率と画質劣化に影響の少ない情報の埋め込み方式を実現することを目的としている. 平成22年度は4年間の研究期間内の最終年度であったため,今までの研究成果を「科学研究費補助金研究成果報告書」としてまとめた.具体的には,提案した五つの新たな方式である(1)情報を埋め込んだ誤差拡散ディザ画像のブロック符号化,(2)圧縮率を改善するための算術ブロック符号化用の誤差拡散法,(3)JPEG-LS可逆符号化への情報埋め込み方式,(4)可逆色変換による注目領域と背景の符号化方式,(5)色変換の縮退の改善方式についてそれらの概要をまとめた.「研究成果報告書」の構成は,1.研究開始当初の背景,2.研究の目的,3.研究の方法,4.研究成果,5.主な発表論文等,6.研究組織,参考文献とし,3.と4.において,上述の(1)~(5)の五つの新たな方式ごとにまとめた. また,平成21年度に引き続き,平成22年度は年度当初の「研究実施計画」で掲げた次の二つの課題に取り組んだが,具体的な研究成果としては掲げることができなかった.これらについては今後の課題としたい. 課題(1)「JPEG-LS色変換拡張機能の準可逆カラー画像符号化への適用の試み」 課題(2)「圧縮率改善のための可逆画像符号化用色変換の一方式」
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