2008 Fiscal Year Annual Research Report
廃棄物処理量を増大させたセメント利用における品質検査システムの開発
Project/Area Number |
19560457
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
坂井 悦郎 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 教授 (90126277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大場 陽子 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (50223938)
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Keywords | 土木材料 / 廃棄物資源化 / 無機工業化学 / 環境材料 / 国土保全 |
Research Abstract |
今後のセメント使用量の大幅な増大は期待できないことから、セメント製造における廃棄物使用量が、さらに増加すると、C_3AやC_4AFなどの間隙相量(アルミネート相量)が増加することも予想される。廃棄物処理量や種類の変動に伴うセメント品質の変動を的確に捉えて、コンクリートの製造に反映できるような検査システムが必要である。まず、C_3A量を現行の普通ポルトランドセメントの9%から12%程度に増加することと、混合材を10〜20mass%程度添加することで、性能を確保しつつ、廃棄物使用量を増大させたセメントの製造が可能となることを明らかにした。さらに、注水直後の初期水和とペーストの流動性が関連することを明らかにし、注水直後の水和反応の測定が可能なように検出素子を熱電対とした反応速度測定装置を開発した。また、フィルムケースに入る程度の試料量で断熱温度上昇特性が測定可能なように断熱熱量計を開発した。以上のような新たに開発した新型の熱量計も含めて、廃棄物処理量の増大したセメントの品質検査システムとして、各種の熱量計を組み合わせる簡便な手法を提案した。すなわち、本システムにより、サンドイッチ型の多点式コンダクションカロリメータにより長期や一時間程度までの水和熱、また、新たに開発した注水直後の水和熱の測定が可能な反応速度測定装置および微小量試料による断熱熱量計により、流動性や凝結・硬化性状あるいは断熱温度上昇特性を簡便に検査することができる
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Research Products
(12 results)