2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560462
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
遠藤 孝夫 Tohoku Gakuin University, 工学部, 教授 (90265182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 雅美 東北学院大学, 工学部, 教授 (60347896)
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Keywords | ダムコンクリート / クリープ / ヤング係数 / 強度 / 内部応力 / マスコンクリート |
Research Abstract |
平成19年度は,(1)既設コンクリートダム建設に係わる資料収集とコンクリート特性の把握,(2)ダムコンクリートの使用時(常時荷重時下)の内部応力の予備的検討,を行い以下のような成果を得た. 1)黒四ダムを含む電力会社が建設したダム建設時の各種実験や研究に関する報告書を収集することができた。これにより,幾つかのダムについては建設当時の骨材,セメント,コンクリートの配合,練り混ぜ,打設,締め固め方法,型枠脱型時期などが明らかになった.また,ダムコンクリートの断熱温度特性についてもデータを取得できた. 2)ダムコンクリートの強度試験法,クリープ試験法等が明らかになり,幾つかのダムコンクリートのヤング係数やクリープ特性が明らかにされた.また,アーチダムの設計資料が収集できた. 3)ダムコンクリートの強度やクリープ特性とセメントの水和度を関連づける既往の研究を分析し,この研究を一歩進めて,セメントの水和度とコンクリートのヤング係数の経時変化を評価する手法を検討し,実用的であることを見いだした. 4)既設重力式ダムにおけるコンクリートの使用時(常時荷重時下)の内部応力の予備的検討を行った。この結果,クリープを考えない場合は,コンクリート内部に時間とともに徐々に増加する引張応力が生じる結果となり,コンクリートのクリープ性状がダムコンクリートの応力に大きな影響を及ぼすことが,数値的に明らかにされた.
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Research Products
(1 results)