2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560581
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
岡田 章 Nihon University, 理工学部, 教授 (90224005)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 公男 日本大学, 理工学部, 教授 (10059446)
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Keywords | 人力建設 / 仮設シェルター / 防災 / アルミニウム / 膜材 |
Research Abstract |
避難時又はイベント時に、人力を用いた短時間建設が可能な新しいタイプの仮設シェルターのシステムを提案し、その実用化に向けてシステムの安全性や室内環境に対する検討を進めることを目的として研究を行っている。本年度の研究テーマを以下に示す。 (1)本研究テーマに関する技術的、社会的な事例調査と現状分析(2)安全性と居住性に優れた避難用シェルターに関する要求機能の分析、整理(3)具体的な問題点の抽出と研究方法の検討(4)軽量な仮設シェルターの提案(5)提案した仮設シェルターの構造特性の把握・検証(6)シェルターの力学的な安全性の検証(7)人力による施工方法の検討(8)ディテールの検討と開発(9)プロトタイプの試作(10)施工方法の検証と問題点の把握 本年度は、まず既往の研究成果と事例調査を通じた分析を行い(1)、想定する供用期間を設定の上、構造・材料・環境・意匠・施工・維持管理等の観点から分析、整理を行った(2)。分析結果を踏まえ、問題点の抽出と計画方針を決定し(3)、実用化を視野にいれた2種類の仮設シェルターの提案を行った。2種類の具体的な形状とシステムは、「展開システムを利用した箱型シェルター」、「半球型の単層ドーム形状のシェルター」である(4)。提案したシェルターについて模型の製作や解析を通じて基本的な構造性能の把握を試み(5,6)、さらに力学的な要求性能も満足しつつ、かつ人力により建設が可能なディテールや施工方法の検討を行った(8)。 以上を踏まえ、実際に小規模なプロトタイプの試設計、試作を実施し(9)、試作モデルの人力によるテストビルディングを通じて施工方法やディテールなどの問題点の把握を行った(10)。なお、(1)〜(3)の分析と問題点の抽出に関しては十分に実施されたとは評価できないため、次年度も引き続き実施する予定である。
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Research Products
(3 results)