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2007 Fiscal Year Annual Research Report

含希土マグネシウム合金スクラップからの希土類の回収

Research Project

Project/Area Number 19560746
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

河原 正泰  Kumamoto University, 大学院・自然科学研究科, 教授 (60145282)

Keywordsマグネシウム合金 / 希土類 / 真空蒸留 / 溶媒抽出 / リサイクル
Research Abstract

マグネシウム合金の高強度化と耐熱性の向上を目的として、希土類を含んだマグネシウム合金が数多く開発されている。これらの合金は、輸送機器用材料として多量に使用されることが期待されているものの、そのリサイクル技術は、いまだ確立されていない。本研究では、含希土マグネシウム合金を真空蒸留によってマグネシウムと希土類に分離し、その真空蒸留残さから希土類を分離・回収することを目的に研究を行うものである。すなわち本研究では、含希土マグネシウム合金を真空蒸留すると、蒸気圧の高いマグネシウム(または、マグネシウム+亜鉛)と蒸気圧の低い希土類(+不純物)に分離できることを利用し、含希土マグネシウム合金スクラップを真空蒸留し、その真空蒸留残さから、酸浸出と溶媒抽出及び沈殿分離法によって、希土類を分離・回収することを目的に研究を行った。
平成19年度には、Mg-Zn-Y 系及び Mg-Zn-Y-Zr 系の合金について検討を加え、真空蒸留によってこれら合金からY を残さに濃縮できることを見出した。ここで真空蒸留の凝縮物は、マグネシウム合金の原料としてそのまま利用できることが分かった。一方、真空蒸留の残さを酸浸出することにより、Mg-Zn-Y-Zr 系の合金ではZrを2次残渣として分離し、MgとZnとYのほぼ全てを溶解させることができた。さらに、この溶液にPC-88Aを用いた溶媒抽出を適応することにより、Y を分離することができた。また、MgとZnとYが溶解した溶液にシュウ酸を添加することにより、Y をシュウ酸塩として選択的に沈殿させることができた。これらの結果は、含希土マグネシウム合金のリサイクルと希土類の回収についての指針を示すものである。

Research Products

(1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Mg95.8Zn2Y2Zr0.2合金の真空蒸留残渣のリサイクルに関する研究2007

    • Author(s)
      河原 正泰
    • Organizer
      資源・素材学会秋季大会 (資源・素材 2007)
    • Place of Presentation
      名古屋大学
    • Year and Date
      2007-09-25

URL: 

Published: 2010-02-03   Modified: 2016-04-21  

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