2008 Fiscal Year Annual Research Report
LPG燃料改質触媒の開発を指向した新規触媒調製法の検討
Project/Area Number |
19560772
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
八尋 秀典 Ehime University, 理工学研究科, 教授 (90200568)
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Keywords | 担持触媒 / 金属銅 / アルミナ / 遷移金属酸化物 / シフト反応 / 一酸化炭素 / 白金 / スパッタリング |
Research Abstract |
本研究で検討した新触媒調製方法は,1.高温で担持物と担体とを不完全に反応させて,その触媒を還元して,担持させたい化合物を担体上に高分散させる方法(部分反応担持法),2.スパッタリング法を利用した方法である.平成20年度は下記の2項目について重点的に検討した. 1.部分担持法により調製した触媒の金属Cuの状態解明およびCOシフト反応 Cu/Al_2O_3触媒にFe, Mn, Cr, Coなどの遷移金属酸化物を添加した触媒のCOシフト活性を調べたところ,CoOx添加で低温(150℃)活性が向上すること,また,FeOx添加では高温(250℃)活性が向上することを見出した.添加系の金属Cuの状態を昇温還元(TPR),吸着CO状態を赤外分光(IR)で調べた結果,遷移金属酸化物を添加しても銅の還元されやすさは変わらないが,金属CuへのCO吸着状態は変化すること,金属Cu上のCO吸着量と低温での触媒活性とは相関があることを見出した.これは遷移金属酸化物の添加により銅の分散性がよくなるためであると推定した. 2.スパッタリング法により調製したPt触媒のPt状態とメタン改質反応 市販の球状アルミナを担体として用い,スパッタリング法でPtを担持した触媒のメタン水蒸気改質反応の触媒特性を評価した.スパッタリング法では金属Ptを球状アルミナ表面近傍のみに高分散で担持できることをCOパルス測定および光電子分光(XPS)測定より明らかにした.また,本触媒をメタン水蒸気改質反応に応用したところ,含浸法で担持した触媒に匹敵する触媒活性を示すことがわかった.さらに,本触媒調製法は固体一固体触媒反応に優れていることを見出しており,現在も引き続き検討を行っている.
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Research Products
(8 results)