2007 Fiscal Year Annual Research Report
惑星探査用小型飛翔体の高揚力化デバイスに関する研究
Project/Area Number |
19560794
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
高木 亮治 Japan Aerospace Exploration Agency, 宇宙科学研究本部, 准教授 (90358466)
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Keywords | 計算流体力学 / 低レイノルズ数流れ / 高揚力装置 |
Research Abstract |
火星探査用小型飛翔体の設計・開発に必要となる空力関係の要素技術として、低レイノルズ数環境化での二次元翼型の空力特性解析を行った。低レイノルズ数流れでは渦の挙動が重要になるため、渦の運動を高精度かつ高効率に解析できる渦法の適用を試みた。具体的には二次元翼型NACA4402まわりのレイノルズ数1000の流れを渦法を用いて解析を行った。渦法で得られた揚力、抗力などの空力特性や計算効率を従来手法と比較した結果幾つかの知見が得られた。特に計算効率に関しては計算機環境の制約などで従来手法に比べて問題が大きく、本年度期間中には定量的な評価が十分には行えなかった。今後引き続き定量的な評価を実施する予定である。 高揚力化デバイスとして複翼の干渉、翼端渦、前縁剥離渦など渦の発生とその有効活用による揚力の増大を試みた。二次元翼型NACA4402を複翼に配置し、配置の仕方による流れ場の変化および空力特性への影響を調べた。低レイノルズ数流れのため、境界層が厚く比較的大きな干渉が発生することがわかった。今後は干渉による圧力上昇などを有効に活用することで揚力を増加させる配置を探索する。
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Research Products
(1 results)