2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19570046
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
横田 悦雄 University of Hyogo, 大学院・生命理学研究科, 助教 (80212299)
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Keywords | ミオシンVIII / アクチン / タバコ培養細胞BY-2 / 細胞骨格 / 運動再構成系 / ミオシンXI / ATM-1 / 細胞板 |
Research Abstract |
19年度は、タバコ培養細胞BY-2からミオシンVIIIの単離を試みた。各精製段階におけるミオシンVIIIの検出は、既に調製しておいたシロイヌナズナのミオシンVIIIであるATM-1ミオシン重鎖C-端尾部に対する抗体を用いて行った。まずBY-2細胞の粗抽出画分にニワトリ胸筋から調製したF-アクチンを加え、結合した成分を様々な条件下で抽出を行った。ミオシンXIである175-kDaミオシンと170-kDaミオシンはATPを含む低イオン強度溶液によってF-アクチンから解離したのに対して、ミオシンVIIIはATPを含む高イオン強度溶液によってF-アクチンから解離した。この画分を更にカラム操作によって調製を進めた。そしてミオシンXIがほとんど含まれない、ミオシンVIII画分を得ることが出来た。ただいくつかの成分が混在しているため、ミオシンVIII抗体-プロテインAを介してガラス表面上にミオシンVIIIを固定させたin vitro運動再構成系を用いて、運動活性の有無を解析しているところである。予備実験の段階であるが、F-アクチンは滑り運動せずガラス表面に強固に吸着されてしまった。今のところ得られているミオシンVIII画分にアクチン結合タンパク質が混在している可能性と、F-アクチンからの解離条件を考えると、ミオシンVIIIそのものにATPに依存しないアクチン結合部位の存在も考えられ、現在解析を進めているところである。 それと同時に、この抗体を用いてBY-2細胞内のミオシンVIIIの局在を調べた。シロイヌナズナ根端細胞で観察されているように、間期の細胞では細胞膜にドット状に存在しているが、同調させた分裂期の細胞では、細胞板に顕著に集積されていた。この結果からもこの抗体がBY-2細胞のミオシンVIIIを認識していることが示される。
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Research Products
(3 results)