2008 Fiscal Year Final Research Report
The studies on functional morphological diversity and environmental adaptation of limbs in primates and bears
Project/Area Number |
19570078
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Biodiversity/Systematics
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
SASAKI Motoki Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine, 畜産学部, 准教授 (50332482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
YAMADA Kazutaka 帯広畜産大学学, 畜産学部, 教授 (80292093)
ENDO Hideki 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30249908)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Keywords | 多様性 / 霊長類 |
Research Abstract |
チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、ニホンザル、これら4種の霊長類と4種のクマ科動物、ジャイアントパンダ、マレーグマ、ホッキョクグマ、ヒグマの後肢の可動性を、CTスキャナーを用いて非破壊的に観察した。その結果、4種の霊長類とジャイアントパンダ、マレーグマの2種のクマ科動物において、足根骨の回転とスライドによる足の顕著な回外が確認された。さらに、霊長類において、第一趾の屈曲に伴う第一中足骨の内転が4種の霊長類全てに確認され、オランウータン、ゴリラ、ニホンザル、チンパンジーの順でその可動域は大きかった。また、ゴリラやチンパンジーでは第一中足骨は足の背腹平面で内転しており、上下斜め方向に可動面を持つ他の2種の霊長類とは可動様式が異なっていた。足根骨の回転とスライドによる足の回外は、木登りに対する形態学的適応と考えられる。また、第一中足骨の足の背腹平面で内転は地上性適応の一環と考えられる。さらに、その可動性がチンパンジーで小さかったことから、チンパンジーがより地上性適応しているものと推測される。
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Research Products
(8 results)