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2007 Fiscal Year Annual Research Report

アリ類種多様性はアリ擬態グモの多様性創出の鋳型となっているか

Research Project

Project/Area Number 19570094
Research InstitutionUniversity of Hyogo

Principal Investigator

橋本 佳明  University of Hyogo, 自然環境科学研究所, 准教授 (50254454)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 遠藤 知二  神戸女学院大学, 人間科学部, 教授 (60289030)
市岡 孝朗  京都大学大学院, 人間・環境学研究科, 准教授 (40252283)
Keywords多様性 / 擬態 / 熱帯雨林 / アリ / 共生系
Research Abstract

1.初年度は、マレーシア国(ボルネオ島)サラワク州ランビル公園とサバ州ダナムバレイ自然保護区内の熱帯林で、8月と2月の計2回(28日間)のアリ類とアリグモ類のサンプリング調査とアリグモの餌昆虫密度調査をおこなった。
2.サンプリングは、樹冠(高さ40m.クレーンを利用)と林床(1m)に区分し、各区分で主にスィーピング法を用いて植物上のアリ類と徘徊性クモ類を採集した。20回のスィーピングを1サンプリングとし、合計で152回のサンプリングをおこなった。
3.餌昆虫密度調査は樹冠と林床で植物の葉表、葉裏にタングルフットを塗り、飛来する昆虫を捕獲して、葉面積当たりの捕獲された餌昆虫数の密度を比較した。
4.スィーピング調査の結果は、樹冠部ではアリグモは2個体(1スィーピング当り0.07個体)、林床では20個体(0.16個体)だった。アリ擬態グモ出現率は林床が樹冠部と比べて2倍以上多かった。
5.餌昆虫密度調査の結果は、林床と樹冠部の両方で葉表面の方が葉裏面よりも飛来昆虫密度が多かった。樹冠部と林床部では餌昆虫密度(個体/cm2)は、樹冠部で0.08、地上部で0.015であり、樹冠部の方が多かった。
6.これらことから、樹冠部では地上部に比べ潜在的な餌密度が低いわけではないが、アリ擬態グモ密度が少ないとことが予想された。
7.樹冠部で採集されたアリグモ類は、ともにオオアリ属擬態型であった。林床部では多様なアリ擬態タイプが採集されていることから、樹冠部ではアリ類の多様度に合わせてアリグモ類の擬態タイプの多様度も低いことが予想された。

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Published: 2010-02-03   Modified: 2016-04-21  

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