2007 Fiscal Year Annual Research Report
ユリ科花き園芸作物のゲノム同定とゲノム倍加技術の開発
Project/Area Number |
19580024
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
岡崎 桂一 Niigata University, 自然科学系, 准教授 (20270936)
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Keywords | チューリップ / 染色体 / 笑気ガス / GISH / FISH |
Research Abstract |
FISHによるチューリップの染色体識別を行うため、チューリップの5SrDNAをPCRを用いてクローンニングしたところ,T. fosterianaの典型的な5SrDNAは390bpのリピートユニットを持ち,遺伝子領域は120bpであったが,ユニット内に変異を持つリピートユニットが少なくとも2種類存在することがわかった.さらに,T. fosteriana45SrDNAのリピートユニットが9.4Kbpであることがわかった。クローンニングしたrDNAをプローブとしてFISHを行ったところ5srDNAは各染色体に散在し,T. gesnerianaでは約50個,T. fosterianaでは約70個存在した.一方,45SrDNAは両種とも約10個が数本の染色体に分散して同定された.これらのrDNAの染色体上での位置は,T. gesnerianaとT. fosteriana間で異なるほか,T. gesnerianaの品種間でも異なることが明らかになった。 種間雑種の稔性回復試験では、不稔花粉率100%の種間雑種‘イエローウィン'の稔性回復に成功し,最適な処理時期(蕾長が1〜3mm)を決定したほか,3倍性LAハイブリッド6品種において可稔花粉の誘導に成功し,処理に適した蕾のサイズは3〜5mmであった.また,花粉発芽試験で,処理によって稔性回復した花粉が発芽することを確かめたほか,得られた花粉を交雑に用いたところ種子が得られた.
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Research Products
(5 results)