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2008 Fiscal Year Annual Research Report

ゴルジ膜構造体の構築・維持機構のケミカルバイオロジー的解析

Research Project

Project/Area Number 19580098
Research InstitutionHosei University

Principal Investigator

高月 昭  Hosei University, 生命科学部, 教授 (80011972)

Keywordsゴルジ装置 / 生理活性物質 / 抗生物質 / 生体膜 / 中心体 / ブレフェルジンA / ノコダゾール / 細胞骨格
Research Abstract

1.新規ゴルジ装置ダイナミクス作用物質の探索と作用の解析
微生物培養抽出物を用い,細胞増殖を阻害するサンプルについてゴルジ局在蛋白のBrefeldinAによる逆行移行,ならびに,Nocodazoleによる細胞質分散に及ぼす作用を検討し,顕著なゴルジ装置ダイナミクスへの作用を示すサンプルについて活性物質の生成・単離を行った結果,それらの一つはPiericidinAと同定された。ミトコンドリアにおける電子伝達と酸化的燐酸化は複合体I〜Vが司っているが,PiericidinAは複合体Iの阻害剤であることから,PiericidinA以外の複合体Iの阻害剤についてもゴルジ装置ダイナミクスへの作用を検討した結果,多くの複合体I阻害剤についてPiericidinAと似た作用を認めた。次いで,複合体II〜Vの阻害剤についても検討し,複合体I阻害剤には劣るがゴルジ装置ダイナミクスに作用することを認めた。これら一連の呼吸阻害剤に加えて既に選出しているゴルジ装置ダイナミクス作用物質の作用についても検討した。
2.ゴルジ装置ダイナミクスへの作用と中心体への作用の相関
既に選出して解析を加えている化合物はBrefeldin AとNocodazoleの作用を共に抑制すると共に中心体の微小管nucleation活性を昂進することから中心体への作用が示唆された。しかし,ゴルジ装置ダイナミクスに作用する一連の呼吸阻害剤はNocodazoleのゴルジ装置への作用は抑制するがBrefeldinAの作用の抑制は認められないか,あるいは,微弱で,中心体の微小管nucleation活性の昂進は認められなかった。これらの結果からゴルジ装置ダイナミクス作用物質の作用は2つのグループに大別されることが示されたので,その異同を更に詳細に検討することによってゴルジ装置ダイナミクスの機構について新知見が得られることが期待される。
3.ゴルジ装置コンパートメントのゴルジ装置破壊剤に対する感受性
BrefeldinAやNocodazoleに加えて,これらとは異なる機構でゴルジ装置を破壊すると考えられる化合物を見いだしたので,ゴルジ装置各コンパートメントに局在するタンパク質の挙動を蛍光染色して比較検討した。

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Published: 2010-06-10   Modified: 2016-04-21  

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