2008 Fiscal Year Annual Research Report
微生物由来の細胞傷害性タンパク質パラスポリン4の作用機構解明
Project/Area Number |
19580117
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Research Institution | Fukuoka Industrial Technology Center |
Principal Investigator |
奥村 史朗 Fukuoka Industrial Technology Center, 福岡県工業技術センター生物食品研究所, 専門研究員 (40399671)
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Keywords | Bacillus thuringiensis / Parasporin |
Research Abstract |
1.パラスポリン4の作用に関する細胞生理学的検討 パラスポリン4投与から細胞死に至る過程について活性の細胞外溶出、細胞外からの分子の流入、作用におけるパラスポリン4多量体の形成などを検討したところ、すべての互についてパラスポリン4がポア形成型毒素であるという結果が得られた。また、作用課程におけるカスパーゼ活性を測定したところ有意な上昇は見られず、パラスポリン4はアポトーシスを誘導していないと考えられた。 2.パラスポリン4レセプターの探索 CACO-2細胞の膜画分を可溶化し、SDS-PAGEや2次元電気泳動により膜タンパク質を分画し、PVDF膜に転写してトキシンオーバーレイアッセイを行い、パラスポリン4と結合するタンパク質をPVDF膜上に得て、これについてMass Fingerprinting法による同定を試みたが、当該タンパク質が微量なだめ同定することが出来なかった。さらにSulfo-SBEDといった修飾剤を用いて、パラスポリン4を修飾し、Sulfo-SBED経由で受容体にビオチンを修飾することで、受容体探索を試みることとし、パラスポリン4へのSulfo-SBED修飾を行ったが、修飾課程でパラスポリン4が沈殿し、活性のあるSulfo-SBED修飾パラスポリン4を得ることが出来なかった。
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