2008 Fiscal Year Annual Research Report
新政策での集落営農・生産法人支援のための作業改善システムの開発
Project/Area Number |
19580298
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
鹿内 健志 University of the Ryukyus, 農学部, 准教授 (20264476)
|
Keywords | 農業生産法人 / 受託作業 / 農作業データベース / 農作業モデル |
Research Abstract |
沖縄県のサトウキビ生産法人の農作業データベースを構築した。携帯電話等を用いて農作業データを記録する 方法は,農家に煩雑な作業を強要するのでトラクタやハーベスタに搭載したGPSを用いて農作業記録が自動的に記録できるシステムを開発した。GPSデータに作業機のレバー操作の信号を付加することで作業面積,作業時間の記録が可能となった。データベースにはサトウキビ生産法人の経営管理に必要な基本的データ(農地台帳,作業目誌,工場搬入記録,GPSデータなど)を集積することとした。農地台帳,工場搬入記録,GPSデータはそれぞれ独立しているため,データベース化するためにはデータ間の関速付けを行う必要がある。本研究ではGISを基盤としたデータベースを構築しているため,位置情報を共通項目としてデータの関連付けをおこなった。また,サトウキビ生産法人は分散した複数の圃場を作業対象としているので経営者は作業者と農業機械とを効率的に割り当て作業指示を出さなくてはならず,労働力や農業機械などの投入配分を考慮したスケジューリングが必要である。そこで農作業モデルをグラフィックに表現でき,システムの並行的なダイナミック事象をシミュレートできるペトリネットを用い生産法人におけるサトウキビ作業のモデリングを行った。ペトリネットを用いることで資源(農業機械,労力など)の圃場への配置や,複数の圃場で同時に進行する作業過程をモデル化が可能となった。モデルから最適な農作業計画の数値解が得られることがわかった。
|
Research Products
(3 results)