2008 Fiscal Year Annual Research Report
薬食同源の視点から香辛料食品を素材とした生活習慣病の予防,治療成分の開拓
Project/Area Number |
19590024
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Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
吉川 雅之 Kyoto Pharmaceutical University, 薬学部, 教授 (90116129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 久司 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (40288593)
中村 誠宏 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (20411035)
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Keywords | 香辛料食品 / 抗糖尿病作用 / 抗腫瘍壊死因子α活性 / ナガコショウ / 作用機序 / 薬食同源 / 生活習慣病 / 伝承薬物 |
Research Abstract |
本研究では,薬食同源の視点から研究対象とする薬用資源として医学体系が確立されている中国や東南アジアの伝統医学やインドのアーユル・ウェーダ医学,ユナニー医学などにおいて薬効が伝承されている天然薬物の中から香辛料食品に焦点を絞り,in vitroやin vivo系アッセイを組み合わせた評価系を構築応用して新規機能性成分の開拓を行うことを目的とする.平成19年度において当研究室が保有する香辛料食品のバイオアッセイを実施し,ナガコショウ(Piper chaba,果実)から得られるアミド成分が肝保護作用および抗糖尿病を有することを明らかにした.今年度は,ナガコショウから得られるアミド成分の抗糖尿病作用についてさらに検討を行ったところ,retrofractamide Aやpiperlongminineが強い活性を有することを見出すとともに,活性発現のための必須構造および作用機序の一部を明らかにした.さらに,香辛料として食用に供されるタイ伝承薬物Curcuma comosa(根茎)から得られるセスキテルペン類に抗腫瘍壊死因子α(TNF-α)活性を見出した.その他,タイ産香辛料Zingiber cassumunar(根茎)にがん浸潤抑制およびNO産生抑制活性を見出すとともに,フェニルプロパノイド1'S-1'-acetoxychavicol acetateの低分子プローブの創製を試みるなど平成20年度の当初計画をほぼ達成したものと考える.
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] タイ産ショウガ科植物のがん浸潤抑制および抗炎症活性成分-Zingiber cassumunar, Curcuma comosa, Curcuma zedoaria-2008
Author(s)
中村誠宏, 許鳳鳴, 浅尾恭伸, 李雪征, 中嶋聡一, 石見純子, 若山広子, 松田久司, 吉川雅之
Organizer
第17回天然薬物の開発と応用シンポジウム
Place of Presentation
九州大学医学部百年講堂(福岡市)
Year and Date
2008-11-14