2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19590103
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
池田 潔 University of Shizuoka, 薬学部, 准教授 (40168125)
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Keywords | シアル酸 / パラインフルエンザ / シアリダーゼ阻害剤 |
Research Abstract |
1)Multicomponent reaction(MCR)法による多様な化合物の合成 1.MCR法によるN-スルホニルアミジノシアル酸誘導体の合成 近年,Changらが報告した三成分カップリング反応を用い,ヨウ化銅(I)触媒存在下,4-O-(2-プロピニル)シアル酸誘導体,スルホニルアジドおよびアミンを反応させN-スルホニルアミジノ体1を収率良く得た.さらに1を脱保護し,多様な置換基を持つN-スルホニルアミジノシアル酸誘導体2を得た.合成した2の中で側鎖のN-スルホニルアミジノ基がR^1=Me,NR^2R^3=NHPhの時,最も強い阻害活性(IC_<50>=0.8mM)を示した. 2.Ugi反応を用いたMCR法によるシアル酸誘導体の合成 Ugi反応はイソシアニド,アルデヒド,アミン,カルボン酸の四成分が反応しアミドを与える.新規な4-イソシアノシアル酸誘導体4を合成し,Ugi反応によりアミド体5を収率良く得た.さらに5を脱保護し多様な置換基を持つ6を得た.合成した6の中で側鎖がR^1=H,R^2=n-Pr,R^3=Meが最も強い阻害活性(IC_<50>=5.1mM)を示した. 2)5-N-トリフルオロアセチルシアル酸誘導体の合成 すでに見出されている4-O-置換シアル酸誘導体の活性の向上を目指し,5-N-アセチル基をトリフルオロアセチル基に変換した誘導体7を合成した.7はアセチル体と同程度の活性を持つことがわかった.
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Research Products
(7 results)