2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19590468
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩附 研子 The University of Tokyo, 医科学研究所, 特任助教 (20376619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀本 泰介 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (00222282)
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Keywords | インフルエンザ / 細胞内輸送 / 蛍光標識 |
Research Abstract |
インフルエンザウイルスの核外輸送に関わるNS2タンパク質のN末側に、蛍光標識タンパク質(Venus)を組み込み、蛍光標識組換えウイルスの作製を行った。昨年度、NS2遺伝子のN末側にVenusの遺伝子を組み込んだプラスミド(N-NS2-Venus)の作製に成功したので、本年度は同様の方法でC末側に組み込んだプラスミドの作製を試みたが、効率的にVenusを発現するプラスミドは作製できなかった。そこで、すでに作製できているN-Venus-NS2を用いて、より効率よくウイルスを作製する方法を検討したところ、PB2、PB1、PA、HA、NP、M、HA-NA、NS(NS2KO)、NA-NS2-Venusの9つのプラスミドを用いてリバースジェネティクスを行うことが、最も有効であることが明らかとなった。さらに、このウイルスをMadin-Darby canine kidney細胞に感染させ、共焦点顕微鏡をもちいてタイムラップス解析(条件、5slice, 30min interval)を行ったところ、NS2タンパク質が一度核内に集積した後、一気に核外に放出される映像をリアルタイムでとらえることに成功した。本研究で得られた蛍光標識組換えインフルエンザウイルスは、NS2タンパク質の細胞内輸送を解明する有効なツールとなることが期待できる。
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Research Products
(7 results)