2007 Fiscal Year Annual Research Report
医師偏在の背景因子に関する研究:診療科ならびに診療地域選択の影響要因の解析
Project/Area Number |
19590508
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
武田 裕子 Mie University, 大学院・医学系研究科, 教授 (70302411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大滝 純司 東京医科大学, 医学部附属病院, 教授 (20176910)
高橋 都 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (20322042)
甲斐 一郎 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30126023)
稲福 徹夜 琉球大学, 医学部附属病院, 助教 (20213126)
高屋敷 明由美 筑波大学, 人間総合科学研究科, 講師 (80375500)
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Keywords | 医師 / 研修医 / 医学生 / 進路選択 / 医師不足 / 医師偏在 / 診療科の偏在 / 入学者選抜 |
Research Abstract |
本研究は,地域あるいは診療科による医師偏在の背景因子を明らかにし,入学者選抜のあり方やその後のインセンティブの設定,キャリア、カウンセリングなど効果的な教育介入について検討することを目的とした。 研究方法は,医学生,初期研修医および医師会員を対象にアンケート調査を実施し,診療科や診療地域選択に際して重視した事項,特定の診療科選択/非選択の理由ならびに影響要因を明らかにする。また,人口規模の小さい地域や医師が不足している診療科で実際に臨床を行っている医師の属性などを調査するものとした。 今年度は,まず,既往知見の収集,整理を実施し,調査項目を設定した。また,それらの知見に基づき学生、研修医に半構造化面接を実施し,進路選択の影響因子を抽出し調査票案を作成した。さらに,筑波大学と三重大学において調査票案を用いて予備調査を実施し,調査票を修正し最終版を作成した。 その上で学生,研修医に対して調査を実施した。学生に対する調査は,全国80校の医学部,医科大学に調査協力を依頼した。その結果,49校(4年生:49校,6年生:42校)から協力が得られ調査票を各大学に送付した。また,研修医を対象とした調査は,筑波大学,愛媛大学,琉球大学において実施した。調査期日は,各大学の都合に合わせ,平成20年1-3月に実施された。現在,調査の終了した各大学から質問票が返送されてきており,データ、の入力、解析作業を実施している。今年度の成果は平成20年度の日本医学教育学会で発表予定である。
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