2007 Fiscal Year Annual Research Report
インスリン抵抗性とメタボリックシンドロームに関する疫学研究
Project/Area Number |
19590643
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
鈴木 貞夫 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 講師 (20226509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳留 信寛 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00037441)
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Keywords | インスリン抵抗性 / メタボリックシンドローム / 腹囲 / 肥満 / 疫学 / BMI / 糖尿病 |
Research Abstract |
平成19年度は,主に「岡崎研究」の体制の整備とデータ収集を行い,横断研究の準備をした. 岡崎市医師会公衆衛生センター(以下センター)の受診者のうち,岡崎市在住で35歳から79歳のものを岡崎研究の対象候補とし,研究の説明・案内と自記式の質問票を送付し,記入を依頼した(郵送作業はセンターが実施).以下に示す本研究に関連するべースライン体制を整備した. (1)人間ドック受診当日に研究の説明を行い,書面でインフォームドコンセントをとる. (2)記入済みの質問票をチェックし,不備があれば再記入を依頼する. (3)血液検体を遠心分離,分注し,センター内でインスリンを測定する. (4)質問票の内容をコンピュータ入力する. 平成19年4月から10月までは,週3回作業を行い,センター業務の障害とならないシステム構築と調整を行った.システム構築が完了した11月より週6回の作業が可能となり,年度末までに,約4,000名の受診者に案内を送付し,うち約1,000名が研究協力に同意した.全例から問診情報,ドック検査情報(インスリン値含む)提供の同意を得て,使用可能な情報を全て入手した.全例についてコンピュータ入力が完了し,現在,データクリーニングを行っている. 平成19年度末までに集まった対象約1,000名について,インスリン抵抗性と腹囲,BMIとの関連の強さを予備的に評価した.男女計でインスリン抵抗性と腹囲,BMIとの単相関係数は,順に0.503,0.514であり,腹囲がインスリン抵抗性をBMIよりよく説明できるわけではないことが示唆された.
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