2008 Fiscal Year Annual Research Report
インスリン抵抗性とメタボリックシンドロームに関する疫学研究
Project/Area Number |
19590643
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
鈴木 貞夫 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 講師 (20226509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳留 信寛 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00037441)
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Keywords | インスリン抵抗性 / メタボリックシンドローム / 腹囲 / 肥満 / 疫学 / BMI / 糖尿病 |
Research Abstract |
平成20年度は「岡崎研究」の体制の整備とデータ収集を続け,横断研究の準備と予備解析を行った.岡崎市医師会公衆衛生センター(以下センター)の受診者のうち,岡崎市在住で35歳から79歳のものを研究の対象候補とし,研究の説明・案内と自記式の質問票を送付し,記入を依頼した.以下に示すベースライン体制を整備した.(1)人間ドック受診当日に研究の説明を行い,書面でインフォームドコンセントをとる.(2)記入済みの質問票をチェックし,不備があれば再記入を依頼する.(3)血液検体を遠心分離,分注し,センター内でインスリンを測定し,インスリン抵抗性の指標HOMA-Rを算出する.(4)質問票の内容をコンピュータ入力する.平成19年2月の研究開始から平成20年度末までに,約3,600名の研究協力者が得られ,全例から問診情報,ドック検査情報提供の同意を得て,使用可能な情報を全て入手した.全例についてコンピュータ入力が完了し,現在,データクリーニングを行っている.平成20年12月までの.データを使用して,以下の結果を得たので,学会で発表した.(1)HOMA-Rは,男女とも脂肪肝の独立した関連要因であるが,他の情報があるときに脂肪肝診断に対するインパクトは小さい.現時点では,メタボリックシンドローム(MetS)診断の目的でマススクリーニングにHOMA-Rを用いる意義は大きくない.(2)BMIより腹囲のほうがMetSと強く関連しているというエビデンスは得られず,腹囲をMetS診断に積極的に使用することをサポートする結果は得られなかった.
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Research Products
(3 results)