2007 Fiscal Year Annual Research Report
がん外来化学療法における患者にニード調査・多施設比較研究
Project/Area Number |
19590692
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
和田 信 Saitama Medical University, 医学部, 講師 (10359820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
明智 龍男 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80281682)
柳原 一広 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70332731)
大西 秀樹 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30275028)
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Keywords | がん / 化学療法 / ニード / QOL / 不安 / うつ / 多施設 / 外来 |
Research Abstract |
外来にて化学療法を受ける患者の必要としている支援(ニード)を把握するため、質問票を用いた調査を行うにあたり、質問票の内容と実施方法を検討する目的で埼玉医科大学・名古屋市立大学・京都大学から研究分担者および研究協力者が集まり、名古屋市立大学にて討論会を開催した。その後更に電子メール等を介した討議を経て、自己記式質問票として ニード:Short Form Cancer Need Questionnaire(CNQ) QOL:EORTC QLQ C-30 不安・抑うつ:Hospital Anxiety and Depression Scale(HADS)を組み合わせて用い、得られた結果から、ニードとQOL、不安・抑うつとの間の相関を検討することとなった。また、施設間の比較を容易にするため、がん腫を特定して絞り込んだ調査を併せて行い、施設による比較を行う課題を設定した。 また、看護師が患者ニードをどのように把握しているか調査するために、看護師の感じている患者ニードについての質問票を作成し、患者の回答とは独立して看護師に記入してもらうこととした。この調査により、患者の感じているニードと医療者である看護師の把握している患者ニードの関係を検討することが可能となる。 名古屋市立大学では、既に倫理委員会の審査を経て、外来での調査が開始しており、平成19年度末までに外来化学療法部において80名の患者から調査の同意を得、ほぼ全例から質問票に記入された回答を得ている。平成20年度においても調査を継続し、160名の患者を対象とする予定である。 埼玉医医科大学および京都大学においては、今後倫理委員会の審査を経て、各施設230名および160名の外来化学療法を受ける患者を対象に質問票を用いた調査を行う予定である。
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