2008 Fiscal Year Annual Research Report
がん外来化学療法における患者のニード調査・多施設比較研究
Project/Area Number |
19590692
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
和田 信 Saitama Medical University, 医学部, 講師 (10359820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
明智 龍男 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80281682)
柳原 一広 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70332731)
大西 秀樹 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30275028)
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Keywords | がん / 化学療法 / ニード / 多施設比較 / 外来 / 支援 |
Research Abstract |
埼玉医科大学国際医療センター通院治療センターにて222名、名古屋市立大学病院外来化学療法室にて216名、計438名の外来化学療法のために通院中の患者から、質問票の回答を得た。 Supportive Care Needs Survey Short-Form34(SCNS-SF34)による患者の必要としている支援(ニード)で、過去一ヶ月の間に援助が「まあまあ必要」ないし「とても必要」と答えた患者の率が高かった項目は、1.「がんの広がりの恐怖」(計30.4%,埼玉26.3%,名古屋34.7%)、2.「治療結果の心配」(計25.1%,埼玉20.7%,名古屋30.6%)、3.「がんの縮小、コントロールの説明」(計22.6%,埼玉7.5%,名古屋15,1%)、3.「将来の見通し」(計22.6%,埼玉22.1%,名古屋23.1%)、5.「セルフケアの説明」(計22.4%,埼玉17.1%名古屋27.8%)、6.「書面での説明」(計20.8%,埼玉11.3%,名古屋30.6%)、7,「身近な人に心配をかけること」(計19.9%,埼玉16.7%名古屋23.6%)、8.「何でも話せるスタッフ」(計19.4%埼玉15.8%、名古屋23.1%)9.「がんになってできなくなったこと」(計18.9%,埼玉11.3%、名古屋17.6%)、10.「死にゆくことについての気持ち」(計17.6%,埼玉17.6%,名古屋17.6%)であった。京都大学においては、研究体制の変化により、調査の実施が実現しなかった。 両施設におけるEORTC QLQ-C30(QOL評価尺度)およびHADS(不安抑うつ評価尺度)の結果、背景因子・関連因子の分析結果を合わせ、本調査結果を今後国際的学術誌に投稿し、公表する予定である。
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