2007 Fiscal Year Annual Research Report
加齢脳にける睡眠時脳活動解析をターゲットとするMRI脳機能結合性画像法の開
Project/Area Number |
19591017
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Research Institution | Meiji College of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
梅甲 雅宏 Meiji College of Oriental Medicine, 医学教育研究センター, 准教授 (60223608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 敏宏 明治鍼灸大学, 医学教育研究センター, 教授 (80218700)
田中 忠蔵 明治鍼灸大学, 医学教育研究センター, 教授 (80163541)
渡邉 康晴 明治鍼灸大学, 医学教育研究センター, 助教 (90454537)
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Keywords | 睡眠 / fMRI / コネクティビティー / 脳活動 / 加齢 |
Research Abstract |
睡眠は発逹期脳の機能的分化や記憶・学習を成立させる上で非常に重要であり、成人においては睡眠の各ステージによって記憶や学習により獲得される機能が異なる事が近年の研究により指摘されているにもかかわらず、その詳細な機能の意義については未解明な部分が多い。本研究はfMRIデータを利用して睡眠中の脳機能の解析方法を開発することを目的とする。本年度は安静時のfMRIデータを取得して脳活動に伴い変化かるとされているBOLD効果による信号変動を解析した。解析の前処理の段階で、被験者の頭部の動きによる信号変動が取得したfMRIデータに含まれることが判明した。このエラーを抑制するため、3次元的な動き解析を行い、そのデータを元に動きによる信号変動成分をfMRIデータから除外する方法を試みた。まだ、検討過程ではあるがこの方法によりより純粋な脳活動を反映した時間変動が得られるはずである。また時間変動信号解析には、独立成分解析法を応用し空間的な関連を合わせて調べた。この結果得られた時間変動関数の中で生理学信号変動に起因すると考えられる0.1Hzを超える早い変動を除き、0.1Hz以下の時間変動成分が90パーセント以上含む変動成合を有意な変動とした。この低周波独立時間変動甲心とした解析法で活動領域を調べた結果、複数の被験者に渡って大脳の両側性に脳活動領域が見いだされた。これらの結果から、低周波時間変動は統合的脳活動に関連する領域と考えられる。今年度はさらに共分散構造分析法の開発をさらに進め、脳内の共通コンポーネンツについて解析を進め今回得られた結果との重なりや妥当性などを明らかにしていく.これらの結果から、本法を進めることで脳内の強調活動を確認でき、外来入力なしに記憶や学習を行う睡眠時の脳活動メカニズムの解明が期待できる。
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Research Products
(9 results)