2007 Fiscal Year Annual Research Report
新規関節リウマチモデルマウスを用いた病態進行のメカニズム解明と治療法の検討
Project/Area Number |
19591173
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
金澤 智 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 助教 (90347401)
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Keywords | 医療福祉 / 免疫学 / 関節リウマチ / 薬理作用 / 遺伝子改変マウス |
Research Abstract |
本申請では以下の4項目を研究計画期間内に達成することを目的としている。 1)異所的なMHCクラスIIの発現が、関節リウマチ(RA)の発症に強く関わる事を明らかとする。この際D1CCマウスホモマウスを作製し、その重篤度をヘテロマウスと比較検討する。現時点での結果:ホモマウスをreal-time PCR法により同定する方法を確立できた。またホモマウス間での交配が可能である事も明らかとなった。今後ホモマウスにおける関節リウマチ様症状の進行等について解析を進める予定。 2)これまでの研究から慢性的、段階的なRA症状を観察すると炎症相、滑膜増生相から関節破壊に至る過程の解析を行う。現時点での結果:関節炎発症初期における滑膜細胞の増殖の特徴を解析中。特に薬剤処理のより軟骨破壊が進行しないものの、若干の滑膜細胞の増殖の増殖が観察される事から、このメカニズムに焦点を当てて検討する予定。 3)RA患者に対して使用されている既存製剤の効果をD1CCマウスにおいて検討する。現時点での結果:MTX, SASP伴に、顕著に関節炎を抑制した。またこの効果は、2次免疫開始からでも有為に抑制できる事が明らかとなった。 4)D1CCマウスでは、関節外病変として間質性肺炎が検出された。現時点での結果:KL-6が高度に発現している事を確認できた。
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Research Products
(4 results)