2007 Fiscal Year Annual Research Report
急性脳炎におけるグルタミン酸受容体自己抗体・細胞性自己免疫の役割に関する研究
Project/Area Number |
19591234
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Research Institution | National Epilepsy Center, Shizuoka Institute of Epilepsy and Neurological Disorders |
Principal Investigator |
高橋 幸利 National Epilepsy Center, Shizuoka Institute of Epilepsy and Neurological Disorders, 臨床研究部, 部長 (70262764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 建樹 国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター, 臨床研究部・遺伝子生化学研究室, 室員 (40045513)
西村 成子 国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター, 臨床研究部・遺伝子生化学研究室, 室員 (60393120)
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Keywords | Rasmussen症候群 / 抗GluRε2抗体 / サイトカイン / アポトーシス / Granzyme B / ELISPOT / IFNγ |
Research Abstract |
今回の研究では、Rasmussen脳炎・急性脳炎におけるGluRε2自己抗体がどのように神経細胞へ影響を及ぼし、急性脳炎の病態生理に関わっているのかをラット胎児1次培養神経細胞を用いて検討し、サイトカイン・Granzyme Bなどの細胞性自己免疫に関する指標を測定し、これらの脳炎の細胞性自己免疫の関与する病態を解明し、自己免疫介在性脳炎の免疫学的治療法の開発につなげることを目的としている。 1.Rasmussen脳炎における抗GluRε2抗体の細胞機能への影響の解明 Rasmussen症候群患者7症例で抗GluRε2抗体陽性の随液からIgG分画を抽出し、ラット胎児1次培養神経細胞に添加し、培養上静サイトカイン、細胞DNAラダーを検討した。 2.Rasmussen脳炎におけるGranzyme B分泌機構の解明 Rasmussen症候群患者6症例(11検体)の末梢血CD8+T細胞を分離し、各患者のHLA class Iに応じたGluRペプチドによる刺激を行った後、ELISPOTによりGranzyme B分泌細胞数を測定した。 3.Rasmussen脳炎におけるIFNγ分泌機構の解明 Rasmussen症候群患者2症例(3検体)の末梢血CD8+T細胞を分離し、各患者のHLA class Iに応じたGluRペプチドによる刺激を行なった後、ELISPOTによりIFNγ分泌細胞数を測定した。Rasmussen症候群患者3症例(3検体)の末梢血CD4+T細胞を分離し、各患者のHLA class Iに応じたGluRペプチドによる刺激を行なった後、ELISPOTによりIFNγ分泌細胞数を測定した。
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Research Products
(7 results)