2007 Fiscal Year Annual Research Report
未熟児低血糖症の新たな病態解明(アクアポリングリセロール輸送体の関与)
Project/Area Number |
19591287
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
柴山 啓子 Kitasato University, 医学部, 非常勤講師 (20398580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野渡 正彦 北里大学, 医学部, 講師 (00208406)
田久保 憲行 北里大学, 医学部, 助教 (20306583)
松浦 信夫 聖徳大学, 人文学部, 教授 (50002332)
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Keywords | 低血糖 / 子宮内発育不全 |
Research Abstract |
妊娠ラットを用いた子宮内発育不全ラットの作成 子宮内発育不全ラットは、既報(Yura S., et. al. Cell Metab 1:371-378,2005、Ozaki T., et. al. J Physiol 530:141-152,2001)に従って、妊娠中期より母獣への栄養摂取量をコントロールの70%に減量し、子宮内発育不全ラットを作成した。具体的には、生後11週の妊娠SDラットを、妊娠6.5日に当施設に搬入した。コントロールラットでは、妊娠8.5日より、母ラットの体重測定と摂取した飼料の重量測定を開始した。子宮内発育不全ラットの作成では、同様に妊娠8.5日から母ラットの体重測定を開始し、妊娠10.5日から母ラットの飼料をコントロールラットの摂取した量の70%に制限し、さらに、出産前日の妊娠21.5日の晩から、生んだ仔の食殺を防ぐため、飼料を自由摂食とした。出産後、それぞれの母ラットの仔は、生後1日に仔ラットを母1匹あたり10匹に調整した。以後、生後2,3,5,7日に仔ラットを採取した。仔ラットの数は、里子あるいは間引きによって母ラットの間で移動させ、母ラット1匹あたり、仔が9〜10匹となるように調整した。さらに、生後3日齢以降は、仔ラットを15時間飢餓群と自由哺乳群の2群に分けて検討した。それぞれの仔ラットは、麻酔下で断頭屠殺して採血した。 子宮内発育不全ラットでは、生後7日までの体重と血糖が、コントロール群と比べて低い傾向が見られ、この傾向は15時間飢餓群で強かった。平成19年度の目標である子宮内発育不全ラットの作成はほぼ達成された。しかし、母ラットによる仔ラットの食殺や、不妊などのため、検討した例数が全体に少なかった。次年度以降は、さらに例数を増やして検討する予定である。
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Research Products
(2 results)