2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591310
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
荒瀬 誠治 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (90108887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大浦 一 徳島大学, 医学部, 非常勤講師 (20284284)
広瀬 憲志 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (40437653)
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Keywords | 男性型脱毛症 / 毛乳頭 / BMP2 / ephrin A3 / neurotropin 4 / 毛包形成 / skin equivalent / 上皮真皮相互作用 |
Research Abstract |
同一人の男性型脱毛症部(AGA)と正常部からの毛乳頭細胞(DPC)での遺伝子発現をDNA microarrayで検討し、AGA部DPCでは毛包細胞の増殖を促進させるBMP2とephrin A3の発現が顕著に抑制されているを見出し発表した[J Dematol Sci 36:25-32、2004]。その後の検討で、男性ホルモン依存性に発現が上昇する退行期移行シグナルであるneurotropin 4(NT4)が上昇していることもはっきりした(投稿準備中) 今回、生直後マウスでephrin A fammilyの発現をPCR法と免疫組織化学法で調べ、ephrin A1〜A3が生長期に一致して発現が亢進し、休止期直前には発現(-)となり、次の生長期に再び急激に亢進する事を見出した。そして、誕生直後のマウス皮下にephrin A3を注入したところ、生長期が急速に進行するだけでなく、完成毛包の数が増加する事を見出した。その後の詳細な検討で。(1)毛包(原基)数は胎児期に決定され、誕生前後より毛包へと分化・成長するが、一部の毛包原基は毛包へと成長しない事、(2)ephrin A3はそれらに働き、毛包原基から毛包への分化を促す事で、毛包数を増加させることを見出した[Yamada Y., et al.:Ephrin-A3 not only increases the density of hair follicles but also accelerates anagen development in neonatal mice. J Dermatol Sci. accepted]。 表皮-真皮相互作用に及ぼすephrin A3の作用を検討するため、in vitroでのskin equivalent法でephrin A3をマイクロビーズに濃度濃く付着させ真皮内に埋め込んだ上に、表皮細胞をまき、両者の相互作用を見ているが、ビーズ上部の表皮細胞に大きな変化は見られなかった
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Research Products
(6 results)