2008 Fiscal Year Annual Research Report
依存性薬剤であるMDMAと覚せい剤の中毒に対するフリーラジカルの関与とその治療法
Project/Area Number |
19591370
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
西嶋 康一 Jichi Medical University, 医学部, 准教授 (30198460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 謙二 自治医科大学, 医学部, 教授 (10197113)
平井 伸英 自治医科大学, 医学部, 講師 (90333369)
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Keywords | メタンフェタミン / フリーラジカル / 一酸化窒素 / グルタミン酸 |
Research Abstract |
Methamphetamine (MAP) 10mg/kgの投与によりラットは42℃以上の高熱を呈した。Risperidoneの前投与群ではMAPによる体温上昇は有意に抑制された。5-HT_<2A>受容体拮抗薬はMAPによる高体温を有意に抑制したが、5-HT_<2B/2C>受容体拮抗薬はMAPによる高体温を抑制しなかった。また、5-HT_<1A>受容体拮抗薬もMAPによる高体温は抑制しなかった。ラット視床下部のNO3はMAPを投与すると徐々に増加し基礎値の約200%まで増加したが、risperidoneを前投与するとその上昇は有意に抑制された。一方、MAPの投与により視床下部のglutamateはすぐに軽度上昇し、さらにMAP投与300分後から目立って上昇した。それに対して、risperidoneの前投与はglutamateの後半の上昇を有意に抑制した。以上より、risperidoneはMAPによる体温上昇に対する有効な治療薬になると考えられる。その作用機序は、MAPによるりNO,glutamateなどのフリーラジカルを抑制することにより作用している可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)