2007 Fiscal Year Annual Research Report
PETにおける非観血入力関数測定システムの開発と定量性向上について
Project/Area Number |
19591394
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
久保 直樹 Hokkaido University, 医学部, 助教 (80241389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 純一 北海道大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90333624)
加藤 千恵次 北海道大学, 医学部, 准教授 (10292012)
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Keywords | PET / 入力関数 / 超音波診断装置 / 非侵襲的検査 |
Research Abstract |
核医学検査は生理的情報を定量つまり絶対値として測定できるという特徴がある.しかしこのためには動脈血中の放射能濃度を測定することが必要となる.なぜならば組織に放射性医薬品が分布するためには動脈から移行しなければならないからである.そこで小型の検出器と超音波診断装置を組み合わせることで,PET(ポジトロン放出断層撮影)における非観血入力関数測定用システムを実現することを目的とした.本装置は腕の動脈を対象とし,対向する検出器間に腕を配置し指向性を持たせ,動脈部分の放射能を体外から経時的に計測する構造とした.本年度はこのプロトタイプとして次のようにした.シンチレータはBGOとし大きさは直径51mm,高さ27mmであった.これをSiグリスを用いて光電子増倍管に接合した.その後,接合面をアルミニウム箔で覆い,その上からビニールテープで固定した.そして高電圧回路,Delay Line Amplifie, Timing SCA, Counter,同時計数回路を使用して構築した.また指向性を持たせるために鉛を材質としたコリメータを作製した.シンチレータはBGであるため密度および線減弱係数が高く効率よく検出できることが期待された.本装置の動作を22Naの密封点線源で確認した.結果は,ポジトロンの消滅ガンマ線を同時計数することができた.,まだコリメータを装着した揚合,指向性を持たせることに成功した.このことで腕の動脈の放射能を精度良く測定できる可能性が示唆された.
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