2009 Fiscal Year Annual Research Report
PETにおける非観血入力関数測定システムの開発と定量性向上について
Project/Area Number |
19591394
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
久保 直樹 Hokkaido University, 大学院・保健科学研究院, 助教 (80241389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 千恵次 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 准教授 (10292012)
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Keywords | PET / 定量性 / 逐次近似法 / 再構成 / コリメータ / ペネトレーション |
Research Abstract |
1.PET再構成法はFBP法(フィルタ補正逆投影法)および逐次近似再構成法の一種であるOSEM法に大別される.OSEM法では収束値が繰返し回数やサブセット数に依存し一義的にきまらないため,定量性が保障されないという問題がある.さらに現在繰返し回数決定に関する確立された指標は無く臨床の経験で決められていることが多い.今回OSEM法の必要最低の繰り返し回数を調べるために画像のパワースペクトルに着目しFBP再構成画像と比較し検討した.再構成をFBP法,およびOSEM法のサブセット8で繰り返し回数1~10回の種類で行い,それぞれの画像における動径方向パワースペクトルを求め各空間周波数での成分の大きさを比較した.繰返し回数4回以上では空間周波数帯域0.012~0.018cycles/mmでのパワースペクトル成分がFBP再構成画像より多く含まれていた.このことからサブセット8のOSEMでは少なくとも4回の繰返し回数がパワースペクトル成分の保持に必要と考えられた. 2.非観血入力関数測定用システムにおいてコリメータ法を応用した場合のシミュレーションを行った.コリメータの形状は平行多孔型およびコンバージング型(検出する消滅γ線の向きがコーンビーム状になる)とした.孔径は2mmとし材質はタングステンを想定した.コリメータの壁厚を1mm,2mm,3mmと変化させてペネトレーションを計算した.壁厚1mm,2mm,3mmにおいて平行多孔型では18%,5%および2%,コンバージング型では35%,23%および12%となった.このことからペネトレーションを抑制するためにはコリメータの壁厚は3mm以上が必要であると考えられた. 3.非観血入力関数測定用システムを心臓系に応用することで計数を多くできる可能性があった.
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Research Products
(9 results)