2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本人データベースによる心筋血流および心機能標準の作成と共有化
Project/Area Number |
19591403
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中嶋 憲一 Kanazawa University, 医学系, 准教授 (00167545)
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Keywords | 心機能 / 心臓核医学 / データベース / 標準 / 多施設研究 |
Research Abstract |
2007年11月に日本核医学会に心筋標準のためのワーキンググループを申請し認可を得たが、この作業部会では、2年目の継続活動として、冠動脈疾患群でのデータの収集を行い、北海道大学、慶応義塾大学、日本医大、東京女子医大、東邦大学、虎の門病院、国立循環器病センター、金沢循環器病院、金沢大学からデータを収集した。各施設では、心筋血流、心筋代謝、心筋交感神経イメージングの標準データの収集を完了した。心筋代謝、心筋交感神経イメージングについては、SPECT標準データの最終版を作成し、現在、日本核医学会誌(Ann Nucl Med)に掲載が予定されている。各施設では、すでに倫理委員会等の承認を受けており、データ収集上の倫理的問題は解決済みであるが、海外でのソフトウェア開発に関連して、米国のCedars Sinai Medical Center, Emory大学、Michigan大学のソフトウェア開発者の協力を得て、データベースジェネレータの整備を行い、現在一部のソフトで日本人データを搭載できるようになった。 I-123を用いた代謝および交感神経機能の放射性医薬品では、I-123の隔壁通過とエネルギー補正に対応するソフトあるいはハードの開発が必要であり、今年度は多施設研究に応用できる補正法も開発し、その妥当性を検証し報告した。さらに、MIBGの定量法については自動計測法に関するソフトウェア開発を行っている 心筋減弱補正の有無による標準化について予備調査を行った。SPECT/CTによる形態情報を利用した方法の他に、エネルギーの差を利用した新たな減弱補正法を検討しており、正常患者における補正の効果を確認し、日本核医学会誌に報告した。
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