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2007 Fiscal Year Annual Research Report

認知症及びストレス性精神疾患の進行・治療指針予測を可能にするイメージング剤の開発

Research Project

Project/Area Number 19591405
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

辻 志郎  Kanazawa University, 医学系研究科, 准教授 (70227388)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 柴 和弘  金沢大学, 学際科学実験センター, 准教授 (40143929)
Keywords認知症 / シグマ受容体 / 分子イメージング / SPECT
Research Abstract

シグマ受容体は学習/記憶メカニズムと密接に関係があり,大脳皮質前頭葉や海馬においてアセチルコリンの遊離を促進し,学習/記憶障害がシグマ受容体の活性化によって改善することが知られている。また,シグマ受容体は老化やストレスによる,精神神経的な異常に対する緩和作用が報告されている。そこで、シグマ受容体分子イメージング剤を開発することにより,アルツハイマー病を含む認知症や種々の精神神経疾患の進行度(重症度)が把握できると共に治療指針を決定するための情報が得られることが期待される。今年度は,新規シグマ受容体リガンドとして(+)-para-iodobesamicol((+)-pIV)を合成した。さらに,高比放射能かつ高収率で放射性ヨウ素(I-125、I-123)標識できるヨウ素-金属置換法を行うために必要なトリブチルスズ前駆体をこれまでの(+)-pIVの合成法とは違う新しい方法で合成した。方法はp-ブロモベンズアルデヒドを出発原料として用い,全11行程を経て目的の前駆体である(+)-para-tributyltin vesamicolを通算収率約5%で合成した。この前駆体を用いてI-125で標識を行った結果,標識率70-80%で比放射能>2400Ci/mmol及び放射科学的純度>99%で標識できた。次に,標識した高比放射能(+)-[125I]pIVのシグマ受容体親和性や他の神経受容体への親和性をインビトロ薬物阻害実験により調べた。その結果,(+)+[125I]pIVはシグマ受容体,特にσ-1受容体に高い親和性を示す一方,ドーパミン、セロトニン、アドレナリン,アセチルコリン等の他の神経受容体に対する親和性はなかった。今後,高比放射能(+)-[125I]pIVのインビボ実験を行い,シグマ受容体イメージング剤としての有用性を検討していく。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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