2008 Fiscal Year Annual Research Report
肝阻血再潅流障害時の臓器不全の解明と新規治療法の開発に関する研究
Project/Area Number |
19591577
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
吉留 博之 Chiba University, 大学院・医学研究院, 講師 (10312935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 勝 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70166156)
木村 文夫 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (70334208)
加藤 厚 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (70344984)
吉富 秀幸 千葉大学, 医学部・附属病院, 助教 (60375631)
竹内 男 千葉大学, 医学部・附属病院, 助教 (20400822)
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Keywords | 阻血再灌流 / 転写因子 / 臓器不全 / 障害肝 / アポトーシス / 敗血症 / 微小循環障害 / 肝再生 |
Research Abstract |
マウスにて阻血再灌流モデルを作成し、特に脂肪肝を中心にした障害肝における阻血再灌流障害の制御をする機構とその治療並びに臓器不全対策につき検討した。db/dbマウスを用いて検討し、脂肪肝はアポトーシスにも脆弱と考えられることから、アポトーシス関連蛋白の発現をwestern blotにて確認し、同時にTUNEL染色を施行することで脂肪肝阻血再灌流後における再灌流早期のアポトーシス(caspases-3,8,and9の変動)が惹起され、NOSのimbalanceな発現により、肝がエネルギー不足となり障害が強く惹起されることが判明した。これらの改善を図るために遺伝子導入やsiRNAにより制御する方法を検討中である。また脂肪肝の改善効果の可能性のある薬剤投与により遺伝子レベルでの障害軽減効果を検討中である。また再灌流後の肝再生についても検討中である。 閉塞性黄疸肝の易感染性に関しては、cytokine, chemokineの発現と好中球集積と臓器不全との関係を検討し、易感染性の機序の解明を転写因子の発現やその後の蛋白発現より検討し、黄痘の遷延に伴い障害は強く惹起され致死率も上がることが判明し、Journal of Surgical Researchにacceptされた。また本障害において、FasLの関与と閉黄期間延長に伴いアポトーシスが強く惹起され、ATPの減少と相まってnecrapoptosisが強く惹起されて、臓器不全により致死率が上昇することが判明した。FasL knockout miceを用いて、障害の軽減効果を検討し、knockout miceでは有意に生存率の改善と障害の軽減を認めることが判明した。本内容はShockに投稿しacceptされた。
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Research Products
(4 results)