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2009 Fiscal Year Annual Research Report

骨髄間質細胞の神経栄養効果と分化誘導作用-そのメカニズムと再生医療への応用-

Research Project

Project/Area Number 19591697
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

中尾 直之  Wakayama Medical University, 医学部, 講師 (30301435)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 板倉 徹  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40100995)
Keywords細胞移植 / 幹細胞 / 再生医療
Research Abstract

<研究の目的および方法の概要>本研究プロジェクトの主要検討課題は骨髄間質細胞(bonemarrow-derived stromal cells, BMSC)が有する(1) 神経栄養効果と(2) 神経分化誘導作用の検討およびそれらのメカニズム解明である。そこで、各年度において培養実験と移植実験とをそれぞれ平行して進める予定であるが、平成21年度は、平成20年度の培養実験の結果を受けて、パーキンソン病モデルラットを用いた移植実験を行い骨髄間質細胞が有する神経分化誘導の検討ならびに再生移植治療への応用の可能性についても検討した。
<結果>骨髄間質細胞培養由来の条件培養液を用いて胚性幹細胞(ES細胞)を神経分化誘導させたると高率にドーパミンニューロンに分化しすることが判明した。さらに、これらのドーパミンニューロンは培養液中に多量のドーパミンを分泌しうることも高速液体クロマトグラフィーにより確認した。次に、これらドーパミンニューロンを高率に含有した分化神経細胞をパーキンソン病モデルラットの線条体に移植した。その結果、パーキンソン病モデルラットの異常行動(アンフェタミンによって誘導される異常回転)を有意に改善させ、脳内に多数のドーパミン細胞の生着を認めた。
<結論>以上の結果より、骨髄間質細胞由来の神経分化誘導作用は特にドーパミンニューロンへの分化誘導を促進し、将来パーキンソン病の再生医療に応用可能であることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 再生療法 神経幹細胞2009

    • Author(s)
      垣下浩二, 新谷亜紀, 中尾直之, 他
    • Journal Title

      日本臨床 67

      Pages: 435-439

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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