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2008 Fiscal Year Annual Research Report

細胞内骨格改変による骨成長と骨折仮骨成熟の制御 ーケモカインSDFー1の関与ー

Research Project

Project/Area Number 19591756
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

伊藤 宣  Kyoto University, 医学研究科, 助教 (70397537)

Keywords骨折 / 成長軟骨 / ケモカイン / 細胞内骨格
Research Abstract

1、5週齢のICRマウスの第8肋骨にはさみで骨折を作成し、SDF-1の受容体CXCR4の特異的阻害薬4F-Benzoyl-TN14003をosmotic pumpで連続的に加えた。術後1, 2, 4週で組織を採取し、HE染色を行ったが、PBSを加えたコントロールと比べ、特に有意な差は認めなかった。X線でも検索を行ったが、両者の間に特に有意な差は認められなかった。
2、妊娠15.5日めのICRマウスから胎仔を採取し、この胎仔の中足骨を採取した。この中足骨培養液に、recombinant SDF-1タンパクおよびCXCR4の特異的阻害薬4F-Benzoyl-TN14003を加えて、骨の成長がどのようになるかを調べたところ、recombinant SDF-1タンパクを加えても特に変化は認めなかったが、4F-Benzoyl-TN14003を加えたところ、軟骨の成長に抑制効果が観察された。また同様に中足骨をvon Kossa染色したところ、軟骨の骨化も、この阻害薬を加えたものでは遅延することが判明した。この軟骨の成長抑制効果が、細胞の増殖によるものかどうか調べるために、この培養液にBrdUを加えて中足骨を培養し、取り出したものを染色したところ、BrdUの取り込みには両者で有意な差は認めなかった。
以上からSDF-1は軟骨細胞の肥大化になんらかの役割を果たしていることが示唆された。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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