2007 Fiscal Year Annual Research Report
前庭性嘔吐反射中枢の機能地図の解明:動物モデルを用いた研究
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19591975
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
武田 憲昭 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30206982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 裕行 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (90112052)
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Keywords | 動揺病 / 過重力 / Fos / ヒスタミンH1受容体 / 扁桃体 / 視床下部 |
Research Abstract |
ラットに動揺病を引き起こすことができる2Gの過重力刺激を過重力刺激装置によりウイスター系ラットに与え、抗Fos抗体を用いた免疫組織化学法により脳内のFosの発現を検討した。3時間刺激により、central amygdaloid nucleusでFos陽性ニューロンが認められた。Centralamygdaloid nucleusのFos陽性ニューロン数は24時間刺激でも変化はなったが、3日刺激では減少した。 3時間の2Gの過重力刺激で検討したところ、central amygdaloid nucleusに加え、paraventricularhypothamalic nucleus、paraventricular thalamic nucleus、lateral parabrachial nucleus、dorsal cochlearnucleus、inferior olive、solitary tract nucleusにFos陽性ニューロンを認めた。 次に、抗ヒスタミンH1受容体抗体を用いた免疫組織化学法を行ったところ、paraventricularhypothamalic nucleusにH1受容体陽性ニューロンを認めた。予備実験の段階であるが、抗H1受容体抗体と抗Fos抗体を用いた免疫二重染色を行ったところ、FosとH1受容体が同時に陽性であるニューロンをparaventricular hypothamalic nucleusに認めた。これらのニューロンは、動揺病発症過程においてヒスタミン神経系よりH1受容体を介して興奮性入力を受け、動揺病の発症に関与していると考えられた。
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Research Products
(3 results)