• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2009 Fiscal Year Annual Research Report

人工中耳粘膜移植とドラッグデリバリーシステムの融合による新しい鼓室形成術式の研究

Research Project

Project/Area Number 19591990
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

小島 博己  Jikei University School of Medicine, 医学部, 准教授 (60234762)

Keywords鼓室形成術 / 中耳粘膜 / 再生 / 中耳炎
Research Abstract

白色家兔の中耳粘膜および鼻粘膜から温度応答性感受性皿を用いた粘膜細胞シートを作成し、組織学的検討および移植実験を行った。その結果、組織学的検討では中耳粘膜細胞シートおよび鼻粘膜細胞シートは正常中耳粘膜とほぼ同等の構造を呈した。また中耳粘膜細胞および鼻粘膜細胞シートをそれぞれ移植したところ、移植した粘膜細胞シートは生着し、含気ある中耳腔が作成された。さらにCT撮影により、中耳骨包の含気化の状態を観察することができた。
一方、ヒトへの臨床応用を考える場合、鼻粘膜や口腔粘膜は外来での採取が容易であり、患者の負担も少なく、シートの作成も容易かつ短期間でできる。そこでこのような代用組織から作られた粘膜を中耳に移植することに問題がないかどうかをさらに確かめるために、鼻粘膜や口腔粘膜から作成した粘膜シートが、上皮下の粘膜細胞由来の線維芽細胞の作用により中耳粘膜として機能を持ちうるかについての基礎的検討を行った。その結果、中耳粘膜由来の上皮細胞に特異的に発現する遺伝子および中耳粘膜百合の線維芽細胞と共培養することにより発現の変化を引き起こす遺伝子がいくつか認められた。これらの遺伝子が中耳粘膜由来の上皮細胞への誘導に関与するかどうかは今後のならなる検討を要する。
今後はヒトの鼻粘膜から粘膜シートを作成し、組織学的に検討を行い、臨床治験を開始する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 中耳粘膜再生に向けて-粘膜上皮細胞シートによる検討-2009

    • Organizer
      第110回日本耳鼻咽喉科学会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      2009-05-14

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi